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社会的複業を始める時に必須の知識【タイムマネジメント】

タイムマネジメント

社会的複業を行なっていると、どうしても時間が足りなくなってしまいます。

今回は、よくご相談を受ける【タイムマネジメント】についてです。確実に、これからの時代に必須のリテラシーになります。

タイムマネジメントとは?

タイムマネジメントとは、その名の通り、日本語にすると「時間管理」のことです。

時は金なり

時間は誰にとっても平等で、1日に24時間しかありません。これをどう使うかで、各々の人生が大きく変わっていきます。

収入がたくさんある人にお会いすると、必ずといって良いほど時間の管理が上手です。というか、時間に対する意識が非常に高いです。

”俺に無駄な時間を使わせるんじゃない”というオーラをヒシヒシと感じることもあります。

実際のところ、「時給」という言葉がある通り、労働者にとっては、時間を売ってお金に変えているような側面があります。「時は金なり」という言葉は本当にその通りなのです。

また、今の時代、”マインドシェア”と呼ばれるユーザーの時間を各SNSやネット上のコンテンツ、プラットホームが狙っています。

楽しく時間を潰せるようなエンターテイメントがネット上には溢れています。ぼーっとしていたらどんどん時間がなくなってしまって当然ですよね。

”自分の時間は自分で守る”という意識は必須でしょう。

タイムマネジメントのコツ

ECRS(イクルス)というフレームワークをご存知でしょうか?

ECRSとは、

  1. Eliminate(削除)
  2. Combine(結合)
  3. Rearrange(代替)
  4. Simplify(簡素化)

の英語の頭文字を取ったものです。

本来は工場の生産性向上のために使われます。

これをタイムマネジメントに応用し、1から順に適応を検討すると時間削減効果が高くなります。

やらないことを決める!

1.Eliminate(削除)

まず、「やらなくても良いことは、そもそもやらない」ということが一番のタイムマネジメントのコツです。まずは生活の中で自分にとって必要のないことを「やらない」という選択をしましょう。

これが時間を捻出する効果が一番高いです。無駄な飲み会に参加する回数や動画を見る時間を減らすことが最優先。

「余白を作る」と表現されることもあります。

…そうはいっても、人間には無駄な時間も必要ですし、何もかもやらない、という訳にはいかないでしょう。

そこで、2のcombine(結合)を適用できないか考えてみます。

2.Combine(結合)

例えば、普段は仕事中に2階で作業していますが、事務所の1階にコピー機の用紙が置いてあるとします。

用紙がなくなったら取りに行かなければなりませんが、その時、ついでに1階にあるトイレに寄るようにすれば、時間を節約できますよね。

これがcombineの基本的な考え方です。”ついでにやってしまう”ということです。

3.Rearrange(代替)

Rearrengeは、人やモノの最適化です。

コピー機の例ですと、50枚の用紙が補充できるコピー機から150枚補充できるものに置き換えた場合、コピー用紙を入れ替えるのに掛かる時間は1/3になります。

4.Simplify(簡素化)

Simplifyは、簡素化です。そもそも、コピーや印刷する回数を減らせないか考えてみます。”できるだけやらない”で済ませられないか?思考を巡らせてみましょう。

やらないことを決めるには?

上述のように、「余白を作ること」つまりは、やらないことを決めることがタイムマネジメントの極意になります。しかし、自分の確固たる目標がないとやらないことを決めることは難しいと思います。

子供と過ごす時間を大切にしたい人がやらないことを決める場合、「仕事を辞める」という選択が適切かもしれませんし、健康を第一に考える場合は「お酒を辞める」ということかもしれません。

人や状況によって、やるべきこととやらないでも良いことは全然異なります。なので、まずは自分の価値観を明確にする必要があるでしょう。

人の時間を使うのもアリ!?

タイムマネジメントの達人になると、人の時間を自分の時間として使う、という強者もいます。

例えば、ネットで炎上するような人たちです。

見方によっては、彼らは自分の影響力を”人の時間を使って”強めています。

意図的にではないかもしれませんが、リツイートしてもらったりブログ記事に取り上げてもらうことで、自分の時間を使わずに拡散効果を増大させていますよね。

タイムマネジメントと創造性

1つ注意点も挙げておきます。

タイムマネジメントを徹底させると、創造性が失われる原因になってしまうことがあります。合理的にロボットのように動くと無駄な時間は減らせますが、革新的なことを思い付くチャンスも減ってしまうのです。

そこで、「計画的にアソブ」ことをおすすめします。

創造性の源は合理性ではなく、むしろ混沌としたカオスの中にこそあります。ぐっちゃぐっちゃ、めっちゃくちゃの状態をあえて、計画的に作ることで「合理的にアソビを持たせる」ことも重要です。

何事もバランスは大切です。

まとめ

社会的複業の幕開けと同じくして、ネット上でもユーザーの時間の奪い合いが静かに進んでいます。

それだけでなく、ライフステージに応じて役職が与えられ仕事量が急増したり、子育てが追加されたり、親の介護の時間が追加されたり…。

人生における自分の確固たる目標がない場合、どうしてもこれからの時代は時間がいくらあっても足りない!ということになってしまうのではないでしょうか。

他の人がやっているから…という受け身な姿勢ではなく「やらないことを決める」という能動的なタイムマネジメントがより強く求められるようになっていくでしょう。

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生き方専門家 西野 英行
ポジティブ心理学実践インストラクター/理学療法士/ブロガー。本業をしながら、個人で多方面に活動する「セミフリーランス」という新しい働き方を実践中。著書「100歳まで元気でいるための歩き方&杖の使い方」

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