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「帰国子女から見た日本の働き方②」終身雇用と年功序列、飲みニケーション

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前回の記事では、求職活度における日本とアメリカの特長についてご紹介しました。第二弾の今回は、日本独特ともいえる終身雇用制度や年功序列制度、そして日本独特の文化である”飲み二ケーション”についてアメリカとの違いをご紹介します。

※前回の記事はこちら▶️帰国子女から見た日本の働き方①「こんなに違う!アメリカと日本での働き方」

寄稿者 karenさん

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karenさん

プロフィール

日本の高校を卒業後アメリカの大学に進学。3年・ダブルメジャーで卒業後、日本に帰国。半年のフリーター生活を経て日本企業に就職。日本をもうちょっと住みやすい国にしたい。

ブログ:「ふぃ」を大切に

日本の終身雇用制度

・「40年のお付き合い」が日本の働き方

終身雇用制度が崩壊するのでは、と最近では話題になっていますが、一度入社すると、定年まで同じ会社で働くという働き方はアメリカでは滅多にありません。

私の現在働いている会社も社員の大半は新卒で入社以来継続して働いている人で途中入社は少数派。入社時の研修でも「これから40年間の付き合いになる仲間なので・・・」といった話があり定年まで1社で働くのを前提とした考えがまだまだ根強いことに驚いたのを今でも覚えています。

アメリカでは終身雇用という概念がないため、よりよい職場条件を求めてみな転職を繰り返します。日本だと転職を繰り返すと管理職になれなくなるというイメージが強いですが、アメリカでは転職することがキャリアアップに直接つながるというイメージなんですね。

 ”窓際族”と年功序列制度

・”窓際族”という言葉が日本にある背景

終身雇用制度と同じくらい日本企業の特長としてあげられるのが年功序列制度。

年功序列制度があることによって、日本人は在籍期間が長いほど良い給料がもらえるというとても守られた環境で働いています。だからこそ、「窓際族」なるものが発生するのでは?という気持ちと上司に恵まれなかったとしても、賃金体系が明確化されているため給与面で不公平さが生まれない安心感もありますよね、

年功序列制度は、メリットもあればデメリットもある制度という感じが個人的にはします。

一方でアメリカは超がつくほどの実力社会です。

なので突然クビになることがあるというのも本当の話。アメリカでは法律的に理由がなくても解雇することが容易にできてしまうのです。仕事をきちんとする人・仕事ができる人が出世するのがアメリカ企業の特長。それは同時に「自分に向いた職業が何かをきちんと見極める必要がある」ということになります。明確な目標や夢がない人や自分の得意分野がまだ分からない人にとっては厳しいかなと思います。

”飲みニケーション”

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・飲み二ケーションにも意味があった!?

 個人的に日本企業で働くことを決めた際、最も懸念していたのは会社の飲み会と接待でした。終業時間後、給料も発生しないのに飲み会・接待に参加なんてありえない!と思っていました。アメリカでは会社の人と飲みにいくことはありますが、プライベートを重視する人が多いため断りやすい雰囲気がある他、上司にお酒を注ぐや食べ物を取り分けるといった文化がないためかなり気楽な場になります。

(これはアメリカのレストランでは基本的に各テーブルにウェイトレスが付くため、取り分けなど全て代わりに行ってくれるからこそなのかもしれませんが・・・。)

そんな飲み会反対派の私でしたが、この飲み二ケーション文化があるからこそ上司の本音が聞けたり、社内の人との距離が縮まって仕事を頼みやすくなったりすることが入社してみてよく分かりました。なので毎回は参加しないものの、あまり話したことのない人が参加される時は参加するようにしています。

何事もやっぱり、日本の方がいい・アメリカの方がいいと一概には言えないなというのが私の個人的な意見ですが、

皆さんはどちらの働き方が自分に向いている!などの発見はありましたか?

さて、アメリカは女性の社会進出という観点では日本の先を進んでいるというイメージが強いのではないかと思いますが、実際はどうなのか?

女性の働き方にフォーカスして次回は書かせていただきます。

 

〜次回に続く。

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日本の高校を卒業後アメリカの大学に進学。3年・ダブルメジャーで卒業後、日本に帰国。半年のフリーター生活を経て日本企業に就職。日本をもうちょっと住みやすい国にしたい。 ブログ:「ふぃ」を大切に

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