逆境を強みに変える!レジリエンスを鍛える5つの方法
目次
こんにちは!karenです。
今回は米国大使館主催の日米交流プログラムで働き方や生き方に関する研修に参加してきたので、「困難に負けないレジリエンスの鍛え方」についてご紹介させて頂きます!
寄稿者 karenさん
プロフィール
日本の高校を卒業後アメリカの大学に進学。3年・ダブルメジャーで卒業後、日本に帰国。半年のフリーター生活を経て日本企業に就職。日本をもうちょっと住みやすい国にしたい。
ブログ:「ふぃ」を大切に
米国大使館主催の研修
8月24日、米国大使館主催の日米交流プログラム過去参加者を対象としたAlumni Engagement WorkshopにTomodachiのアラムナイとして参加してきました。
※TOMODACHIとは日米カウンシルと在日米国大使館が主導で行う、日本の次世代リーダーの育成を目指すプログラムのことです。
参考URL:http://usjapantomodachi.org/ja/
このワークショップでは、様々な業界で活躍するアメリカ人の方が、日本で働く私たちのために、アメリカのビジネスで大事にされている価値観やスキルを共有して下さいます。
その中でも、
- 日米商工会議所の専務理事である、ローラ・ヤンガー氏による”Building Resilience”
- ウーバーでGlobal Head of Inclusive Engagementとして働く、バーナルド・コールマン氏による”Diversity + Inclusion + Equity”
の講演が大変興味深かったので、この場を借りて2回に分けてご紹介させていただきます!
レジリエンスがこれから働く上で必要な理由
ビジネスにおいて失敗は避けて通れないものです。「失敗は成功のもと」といいますが、できれば失敗はせずに成功したいと思ってしまいますよね・・・。
ですが、失敗した時に”レジリエンス”があれば失敗を仕事にフルに活かすことができる。だからこそレジリエンスを鍛えるべきだというローラ氏の講演内容は、これから働く上でぜひ参考にしたいものでした。
レジリエンスとは?
そもそも「Resilience(レジリエンス)」とは何なのか?
日本語に訳すと「回復力」や「反発力」という意味を持つ言葉です。ローラ氏はレジリエンスについて、「回復・反発する力という意味だけではなく、より強くなって戻ってくること、という意味を持つ」と説明しました。
またレジリエンスは、人が生まれながらに持っている力と勘違いされがちですが、実際は学んで習得する力であると強調しました。失敗を繰り返すことでレジリエンスは鍛えられるのです。
レジリエンスを鍛える前に
レジリエンスを鍛えるために必要なことは、まず「自分の傾向を理解すること」だそうです。
- 失敗した時・落ち込んだ時に自分は一体どんな感情を持つのか?
- その時、自分はいつもどういう行動をとっているのか?
この2点についてよく知ることがレジリエンスを鍛えるために必要とのことでした。
実際ワークショップの参加者で共有したところ、失敗したら、恥ずかしい・失望する・困惑する等々といった感情とその感情に対して自分取る行動としては、寝る・食べる・友達に話す・ドラマを見る等があげられました。
失敗して落ち込んだら自分は怒るタイプなのか、黙ってしまうタイプなのかをよく知っておくことで失敗したときの自分との向き合い方が分かるようになります。
レジリエンスを身につけるためにするべき5つのこと
では、これからレジリエンスを身につけるために私たちが日々できることは何なのでしょうか。
ローラ氏は5つのことを教えてくれました。
1,リスクをとる
そもそも、リスクを取らなければ失敗をすることもないので、レジリンスを身につけることはできません。意識的に自分が居心地いいと思う”コンフォートゾーン”を出ることでレジリエンスは鍛えることができます。
ローラ氏いわく、女性は男性に比べてリスクを回避する傾向が強いようです。その為、女性は特にリスクを積極的にとるよう自分に日頃から言い聞かせることが大事と言っていました。
リスクを取るのが苦手な人は、ボランティアとして団体に関わり、そこでリスクを取る練習をするのもおすすめとのことです。給料をもらっている職場と、ボランティアとして関わっている場だと失敗のしやすさは違いますよね。
2,自分のサポートネットワークを確保する
自分をサポートしてくれる人々が周囲にたくさんいれば、失敗から立ち直りやすくなり、レジリエンスの向上にもつながります。その中でも特に大事なのは、”メンター”と”ロールモデル”を見つけることです。
ここで覚えておきたいのは、メンターとロールモデルの違いです。
メンターは、相談のできるあなたの身近な存在である人。社内社外に関わらず、一人ではなく複数見つけてあなたのサポートネットワークに入ってもらいましょう。
逆にロールモデルは会ったことのない人でも大丈夫。スティーブ・ジョブスやミシェル・オバマなどあなたの尊敬する人、こうなりたいと思える人を選びましょう。
メンターやロールモデルがまだいない人は、積極的に探し、ネットワークの場に顔を出して見つけることが今後のキャリアにおいてもキーになります。
ネットワーキングは疲れるかもしれないけど、とにかく笑顔で。何十人かに一人きっと求めていた人に出会えるはずなので、あきらめないでネットワーキングの場に足を運ぶこと。
3,安定したマインドセットの維持
落ち込んだ時、精神的に参ってしまわないためにも常に健康的なマインドセットを保つことが重要です。
ちょっと精神が乱れたかなと思ったときに役立つのは、深呼吸を繰り返すこと。意識的に呼吸を整えるだけでも精神的に落ち着くことができ、適切な行動をとることができるようになります。
4,自己認識と自己内省を繰り返す
人生で直面する「落ち込み」には病気による大切な人の死などといった、自分の力ではどうすることもできない「不可抗力なもの」と、「自分の対応の失敗」などによる落ち込みの2種類があります。
いずれの場合にも、自己認識と自己内省を繰り返すことでレジリエンスは向上します。
自分の感情としっかり向き合いましょう。
5,感謝の気持ちを忘れない
失敗した時こそ感謝の気持ちを忘れないこと。どんな経験にも意味があるのだから、その経験を学べたことに感謝し、きちんと感謝の気持ちを行動にすること。
感謝の気持ちの表し方はいろいろありますし、感謝の気持ちを「返す」のではなく「送る」のも一つの行動の方法です。
まとめ
いかがでしたか?日本ではレジリエンスという言葉を耳にすることはまだまだ少ないですが、成功する人は高いレジリエンスを持っている人だとアメリカではよく言われます。落ち込んだ時はより強くなって前向きに進めるよう、いざというときの為に日頃からレジリエンスを鍛えておきたいですよね。
ローラ氏の講演は、これからキャリアを積む際に多くの失敗を経験するであろう私にぴったりの内容でした。
次回はバーナルド・コールマン氏による”Diversity + Inclusion + Equity”について書かせていただきます!
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