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INTERVIEW

インタビュー

介護施設の社長がM−1(エムワングランプリ)に挑戦する理由とは?

今回は、堺市でデイサービス、訪問看護・訪問リハビリ事業、住宅型有料老人ホーム事業「晴れる家」などを展開する、

職員数700名以上のシャローム株式会社の俣木(またぎ)社長にインタビューさせていただきました。

・インタビューを受けた方

シャローム株式会社 代表取締役

俣木 泰和 (またき やすかず)様

(プロフィール)

2000年3月 大阪社会福祉専門学校卒業後、デイサービス管理職、グループホーム施設長などを歴任し、2008年12月シャローム(株)専務取締役。2000年に堺市にて居宅介護支援、通所介護、訪問介護事業を開始。現在は、デイサービス10拠点を始め訪問看護事業や訪問リハビリ事業、住宅型有料老人ホーム事業晴れる家なども展開し、職員数は700名以上。「心に平安がありますように」を意味するシャロームという名称の通り、安心で誠実なサービスをモットーとしている。介護甲子園の決勝大会常連企業であり、優秀事業所に常に選定されている。


ワーシャル中西:今日は俣木様のお話しをお聞きするのを楽しみにしてきました!

以前、友人より「M-1(エムワングランプリ)に毎年でいる面白い介護施設の人がいる」とお聞きしてまして、

「いったいどんな人だろう?」と思ってました。

ワーシャル では、収入に有無に限らず、社会の複数の場で「自分らしく」価値を生む働き方を「社会的複業」と呼んでいて、

今日は、俣木様より、個人として、また、法人の経営者として、

「社会的複業」の取り組みについてお話しを聞きたいと思っています。

 

俣木社長:「M-1」はいつも1回戦予選落ちですが(笑)こちらこそよろしくお願いします。

なぜ介護施設の社長がM−1(エムワングランプリ)に挑戦するのか?

ワーシャル中西:早速なのですが、なぜ??

介護ワーシャル中西:早速なのですが、なぜ??事業所の経営者の方がお笑いの「M−1グランプリ」に出場しようと思ったのでしょうか?

俣木社長:2016年に初めてM−1(エムワングランプリ)に出場したのは、私がまだ専務取締役だった頃なのですが、

介護コンサルティング事業「ヘルプズ・アンド・カンパニー」とうい会社の経営者の西村さんからお誘いをうけたのがきっかけです。

TVやマスメディアが取り上げる「介護の3K(きつい、汚ない、危険)」や虐待など、イメージが暗くてマイナスなことが多い!これを払拭するためにも、介護に「笑い」や「エンタメ」の要素がある明るいニュースが必要だと常々思っていて、施設行事でわたしが漫才することもありました。

もっと若い世代や、介護に関心のない人たちにも広く、介護の魅力や少子高齢化問題を知ってもらうにはどうすればいいか?

と考えていたタイミングで、「そうだ!M−1(エムワングランプリ)に出場しませんか?」

というお誘いをいただきました。

そこから、実際にM−1(エムワングランプリ)の予選を見にいきました。

正直、芸人さん達の将来を左右する真剣な舞台を目の前に、中途半端な気持ちで挑むのは失礼だ!と考えて一度辞退したのですが、

西村さんより、私たちの使命は介護のイメージを変えること。その使命を目標に一度挑戦してみましょう!」という後押しもあり、2016年のM−1(エムワングランプリ)に「スイッチオフ」というコンビ名で挑戦することになりました。

エムワングランプリ出場2年目の成果とは?

ワーシャル中西:介護業界のイメージを変えたい!という 同じ志の社長と一緒にコンビを結成されたのですね!

どんなネタを披露されたのですか?

俣木社長:認知症コミュニケーションをテーマにしたネタでしたが、残念ながら予選突破ならず。

でも懲りずに翌2017年も挑戦し、同じく予選敗退だったのですが、

「エムワングランプリ公式ブログ」の5組の1つに、《福祉業界の社長と専務のコンビ「スイッチオフオフ!!」様々な社会問題に切り込みます!》

*当時の記事はこちら

と掲載いただき爪痕を残すことに成功しました。

ちなみに今年2019年も出場しており3回目の挑戦になります(笑)

ワーシャル中西:お二人のアツイ「介護のイメージを変える」という目標の大きな成果ですね!ぜひ次回 決勝戦進出を!(笑)

社内ユーチュバー大活躍!社内複業スタイル

ワーシャル中西:わたしは採用・広報分野で仕事をしてきているのですが、経営者ご自身が、楽しみながら介護福祉業界を盛り上げるために「複業」を実践・発信されているということが、周りから見てもとても魅力的な職場のブランディングにつながると感じます。

ちなみに、シャロームさんでは、職員の方の「複業」はOKなのでしょうか?

俣木社長:基本申請式でOKにしています。ですが、どちらかというと「社内複業」スタイルを実践する人の方が多いかもしれません。

ワーシャル中西:具体的にはどういった働き方でしょうか?

俣木社長:例えば、「社内ユーチューバー」がいます(笑)

ワーシャル中西:いま子どもの人気NO1職種「ユーチューバー」ですか?!それは面白いですね!!

俣木社長:社内ユーチューバーとして活躍しているスタッフは、、事務職ではあるのですが、フィリピンの大学に留学した経験もあり、とてもクリエイティブで、企画、撮影、編集など、複数の業を全部こなす、社内複業家です。その他にも、新規事業で不動産事業があるのですが、その代理店を社内複業として希望する人には実働いただいています。

ワーシャル中西:とても多様な 働き方の選択肢がありますね。

他の介護事業所にはない魅力ある働き方だと思います。

俣木社長:ただ、実際には現場で利用者様との関わりが好きな介護スタッフが多いので、「複業した方がいいよ」ということではなく、多様な働き方の選択肢というスタンスです。

1人1人の強みを生かした人材活用

俣木社長:介護士として面接に来られる方は、異業種からの転職も多いです。

面接の時には、その方の個性や好きなこと、これまでの職種や経験に着目して、

これまでのキャリアをどう介護福祉に活かすか?」

「自分の過去の経験をどう価値に変えるか?」

を一緒に考えるようにしています。

そうすると、意外な特技やスキルの掛け合わせから、通常の現場仕事では得られないパフォーマンスを発揮いただけることもあります。

ワーシャル中西:なるほど。1人1人の強みでチームにどう貢献できるか?を引き出すことで、個人にとっても、企業にとっても、WIN-WIN(ウィンウィン)な働き方ができるとういことですね。

経営者目線の「複業」のメリットとデメリット

ワーシャル中西:俣木社長自身が、社会的複業を実践されていると思うのうですが、「経営者の目線」で「複業」のメリットとデメリットをどのようにお考えですか?

俣木社長:自分自身の体験から感じる「複業」のメリットとしては、 M-1(エムワングランプリ)出場をメディアで取り上げていただけたことや社外での人のつながりはとても大きな財産です。

また、その人が「やりたい!!」と熱量をもって取り組むことで社会貢献できるのはとても素晴らしいことだと思います。またその活動を通じて、得た人脈や経験は、家や職場においても価値に変えることができます。

「複業」のデメリットとしては、スタッフのやりがいが上がり定着する反面、自分のやりたいことを実現するために、起業して組織を抜けた人もいることです。

その時は、残念だと思いましたが、その後、お互い連携しながら助け合う関係に発展したので、長い目で見ればプラスと言えるかもしれません。

ワーシャル中西:いま複業を推進・容認している企業は全体の約30%で、約70%は反対派なのですが、

その理由の中に、自社のスタッフが「他社にとられてしまうのが心配」という経営者もいらっしゃいます。

でも 実際実際に自分のやりたいことを実践している人は、どんな職場環境でも実践されているので、個々人の時間の使い方を会社が禁止するよりは、オープンにしておくことの方が、メリットがあると思います。

まとめ

ワーシャル中西:今日は、俣木社長のエムワングランプリの出場秘話、また 企業として「個人の キャリア」と「会社の成長」が相乗効果を出す「社内複業」の取り組みなど、とても勉強になりました。

俣木社長:私たちもまだまだ 発展途上で試行錯誤しながらです。

利用者様には、最後の時間は集団対応でなく、1人1人が自由過ごしていただける環境を整えたいと考え、約20年かけて「エリア転居システム」

をつくることができました。ライフステージにあわせて、同じエリア内で施設移動ができるのが私たちの 強みでもあります。

そして、スタッフ1人1人の個を最大化することで、長くやりがいを持って 働き続ける職場づくりをこれからもしていきたいと思います。

ワーシャル中西:今日は本当に貴重なお話ありがとうございました。

これからも俣木社長のエムワングランプリ決勝トーナメント出場(笑)、またシャローム株式会社の法人の情報発信も楽しみにしています。

 

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社内専属YOUTUBER(ユーチューバー)が在籍!シャローム株式会社のYoutubeチャネルはこちら

 

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インタビュアー ワーシャル協働代表 中西 信雄

インタビュアープロフィール

元上場企業のキャリアコンサルタントとして、一般職種から医療系人材まで、約10年間キャリア相談及び、法人採用サポートに従事。これまでに約300法人への採用支援と約4000名のお仕事の相談に関わる。2013年に社団法人ワーシャル設立し、「①個人②企業③社会が3方良し」の「社会的複業」という働き方の情報発信を行う「働き方WEBマガジン」を運営しながら、「ジブンゴトで働くを面白くする!」をコンセプトに病院、薬局等の人事を複数掛け持ちしながら、キャリア講師、農園アドバイザーとしても活動するなど、20枚以上の名刺を持つパラレルキャリアを実践中。

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