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「何がすごいの?ウーバーイーツ②」パラレルキャリア活用と報酬の仕組み ”ソレイケ二段”

ウーバーイーツ加盟店

今回は、前回のウーバーイーツ体験記の続編です。引き続き、介護業界に携わりながらBARを運営するさがんさんに連載をお願いしています。

気になるウーバーイーツの報酬とその仕組みについてです。ぜひ読んで頂きたい内容です。

前回の記事はこちら▶️【ウーバー・イーツの世界】配達の担い手を「シェア」するサービス①ナニソレ序段」

寄稿者 さがん よしふみさん

さがんさん

プロフィール

Life is Art.を旗印に「高齢者というメディア」を嗜む。バーテンダー、ライター、介護畑の運営サポート等、3足以上のわらじを履く。

日本最古?日替りマスター制度の【COMMON BAR SINGLES】と自転車タクシー✖️レンタルスペース【京橋ベース・サンリンズ 】を運営中。

COMMON BAR SINGLES HP

京橋ベース・サンリンズ

京橋ベース・サンリンズHP

ウーバーイーツの何がすごいのか?

前回の記事の最後にウーバーイーツは単なるアルバイトじゃない・・・」と書いた。

その意味するところは大きく4つある。以下に順に紹介していく。

ここがすごい1「業務委託であること」

ウーバーイーツは業務委託なので、上司は存在しない。

一つは前述の通り、ドライバーとウーバー社とは雇用関係ではなく、業務委託の関係であり、ドライバーは個人事業主であるから。

いわゆる本業や、他の仕事とのコンビネーション・兼ね合いを考えた上で・・・ではあるが・・・そこには面倒くさい上司はおらず、先輩や同僚との業務内外のコミュニケーションに煩わされることなく、また、スケジュールの許す限り、自分の行きたい時に、やれる範囲で「稼げる」ツールを手にいれることができるわけだ。

 

ウーバーの仕事を始めるにおいては面接は無く、登録会への参加があるのみ。

あとは、空き時間と自転車/バイクなど移動手段と専用バッグがあれば、さぁ、もうドライバ―デビューだ(今時、大阪の各繁華街の近くでは乗り捨て自由のシェアサイクル≒整備された自転車をレンタル⇒各所にある駐輪所に戻せばよい仕組み・・・もあるのだから)。

準備を終えて、アプリを眺めて待とうじゃないか!ということである。

ここがすごい2「報酬システムが秀逸」

もう一点、”単なるアルバイトじゃない”要素として、その報酬システムがある。(以下数字は、2019年7月現在のもの)

  1. 商品受け取り料金/215円
  2. 店舗~顧客現在地/1Kmあたりの距離料金/60円
  3. 商品受け渡し料金/105円
  4. サービス料/10%

この①~④を合わせたものが基本報酬だが、実際のドライバーの動きを元におさらいをしてみる。

  • 1)ウーバーイーツのドライバー専用アプリを立ち上げる⇒
  • 2)GPSをONにして、デリバリー可能モードにして待機⇒ 
  • 3)顧客から店舗に注文があれば、アプリにて【この宅配は応対可能か】と打診がくる⇒
  • 4)現在地と店舗の距離(大体の移動分数)を確認し、行くことを決定した場合⇒
  • 5)第一目的地『飲食店』まで道のりが表示されるので安全確認と法令遵守の上、向かう⇒
  • 6)飲食店に到着し、予め決められたコード番号を店側と確認後、商品を預かる
  • 7)商品を受け取った旨をアプリに打ち込む(①発生)⇒
  • 8)次の目的地である『顧客住所』までの道のりの表示/ナビにあわせて向かう⇒
  • 9)指定された場所に宅配する(※距離に応じた料金②③④発生)

もちろん、ここで、一旦、オフラインにすれば、お仕事はココまでだし、いや、空き時間がまだまだあるんだ!と思えば、1)~ 再度、待機スタートしてもよい。

また、基本報酬に加えて、⑤ブーストというインセンティブな掛け率も存在する。

 

これは、例えば、人手が多く必要になる(そしてドライバーが少なくなりがちな)休日ランチタイム/ディナータイムや雨の日には、①~④の基本報酬への掛け率が高くなる・・・ そういう仕組みだ。地域にもより変動があり、繁華街の方がより掛け率は上がりやすい傾向にある。

 

加えて、⑥クエストというインセンティブボーナスも、時間帯/土日祝にはついてくることがある。

例)4回配達すると+400円、8回配達すると+1200円など。

こうした①~⑥の報酬システムと効率性(慣れ・移動速度にもよる)や状況によって、報酬は変動する。

こうした、見方をかえると街を活用したRPGみたいな気持ちも味わえるゲーム性、そして、繰り返しになるが、空いた時間に合わせて(例えば時間に余裕をもたせたとして、飲み会の前に数千円を稼ぐ・・・という使い方もできるかもしれない)自分の稼ぎ口をもう一つ気軽にデザインできる仕組みは大きな魅力なのだ。

RPGのようなゲーム性があるウーバーイーツ

街中で見かけることがある、あの黒いデカカバンまたは象徴的な蛍光緑のデカカバンのお兄さん・お姉さんは、そうやって、空き時間をチャリンチャリンとお金に替えているわけである。

以上、①~⑥はウーバー・イーツの魅力的な報酬の仕組みであるが、もう2つほど大切なことがあるので、二段の最後に言い添えておこうと思う。参画するメリットの部分だからだ。

 

ここがすごい3「報酬の支払いが早い」

報酬は翌週(水曜日)に入金される。これはとても重要なポイントだと思う。

特に、先述したが、飲み会のお金に困ったなぁとか研修に行きたいのに・・とか必要な本があるとか。何を必要とするか、それが無駄遣いかどうかそんなことはともかく、

良くも悪くもスピード感のある時代において、『今、目の前で必要な』お金の存在感・そのお金で得られるサービスの存在感は特別なものだからだ。 

 

ここがすごい4「教育制度を兼ねる、ドライバー紹介制度」

ウーバーイーツアプリ

ウーバーイーツアプリの画面

ウーバー・イーツの宅配サービスにおいて、インセンティブ要素が強いのは上記の⑤・⑥にあらわれているところだが、それは、ドライバーの安定確保をしたいというウーバー社の狙いがあるからこそ・・だろう。

また、ウーバー・イーツのドライバーが単なるアルバイトと違い個人事業主であり、上司も同僚もおらず、自分のスケジュールで仕事をこなしていけることはメリットでもあるけれど、当然、一抹の不安もあって当たり前だ。かといってなかなか育成も難しい。

そこで、安定的な確保かつ、しっかりしたドライバーの育成の為に、ドライバーによる新しいドライバーの紹介システムがある。

これは、ドライバーを紹介することにより、(地域にもよるが)数万円の紹介料がもらえる仕組みで、新しいドライバーが50回の配達をこなすまで、しっかりサポートすることが条件だ。(詳細は時期や地域でも下調べ必要)

 

こうした様々な魅力が、ウーバー・イーツの「巻き込み力」となり、事業参画者を増やし、新しい働き方・個人の生き方を演出している。

そして、逆にこうした新しい働き方が出てきている背景には、”これまでにないくらいスピーディに自宅だけでなく、「今いる場所」に食事が届けられる生活”があるということだ。

社会の課題は社会の中に入ってこそ見出すことができる。課題解決の一歩も、やはり、社会の中に入ってこそ見出すことができるのではないか。

 

次の、三段では、こうしたウーバー・イーツというサービスに事業参画/ドライバー体験した中で感じた、

  1. 移り変わる生活
  2. 無駄を生む社会
  3. シェアする意義

などについて記してみたいと思う。

 

第3弾へ続く▶️【ウーバーイーツ体験記③】シェアされるのはいったい誰だ?! ”がっつり3段”

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さがんよしふみ
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