「ウーバーイーツ体験記④」シェアリング・エコノミー×フクシの可能性〜効率と生産性、創造〜”オワリの4段”
今回はウーバーイーツ体験記、最終章です。ウーバーイーツを実際に体験して感じたことを福祉で活かす方法とは?
※ウーバーイーツ・シェアリングエコノミーの記事は4記事構成です。前回までの記事はこちら。
▶️【ウーバー・イーツの世界①】配達の担い手を「シェア」するサービス”ナニソレ序段”
▶️【何がすごいの?ウーバーイーツ②】パラレルキャリア活用と報酬の仕組み ”ソレイケ二段”
▶️【ウーバーイーツ体験記③】シェアされるのはいったい誰だ?! ”がっつり3段”
寄稿者 さがん よしふみさん
プロフィール
Life is Art.を旗印に「高齢者というメディア」を嗜む。バーテンダー、ライター、介護畑の運営サポート等、3足以上のわらじを履く。
日本最古?日替りマスター制度の【COMMON BAR SINGLES】と自転車タクシーレンタルスペース【京橋ベース・サンリンズ 】を運営中。
福祉への応用「ウーバーフクシ」
前回までの記事で、シェアリング・エコノミーについて、メリット(素晴らしい点)についてと、世の中全体の流れとして不安に感じる点も併せて述べさせて頂いた。
どうせなので、ちょっと一番最初の記憶に立ち返ってみたい。
ウーバー・イーツを体験し、まず感じたことは、「なに、コレ。このシステムを高齢者とか障害者の人に使ってもらったら、訪問介護業界、めっちゃ効率的になるんじゃないのー!!!」だった。
介護福祉業界の人員枯渇状況については、いわずもがなだろう。
育成するのだけでも時間はかかる。そもそも育成そのものが現状難しいという話もよく聞く。それでも、サービスを受けたい人口はワンサカなのだから、一旦、介護職以外の人達の手を借りることも検討しないといけないのではないか?要するに、手が空いている一般の人でもいいし、元は、介護福祉に携わっていない子育て中の主婦層が一瞬、対応できまーすというタイミングで、でもいい。
世の中にある多種多様なサービスのニーズを介護職という壁を無くして、余暇や浮いている時間を、介護ニーズに対応して、稼いでもらう【ウーバー・フクシ】ができたらいいやんーと思った。その発想が実際、どう良くて良くないのかは、やってみないとわからないけれど、大切なことは、現状をどう打破・打開するのかを考え、行動することだと思う。
個人的なことだが、これから、介護保険という枠組、そして、高齢者という枠組を外して、個人と個人のあつまった社会の中にある様々なニーズに対して、ピンポイントで応対するサービス組織を創ろうと考えている。
【ウーバー・フクシ】ではないにせよ、ダイバーシティ(多様性)ある社会の中で、弱者/強者、健常者/障害者などという2つの軸だけで応対するのではなく、弱者⇔強者、健常者⇔障害者とフレックスに行き来できる可能性を追求し、”すでにそこにある”社会資源の活用から検討できるサービス組織ができたら、ちょっとわくわくするではないですか。
そう。ウーバー・イーツで最初に走った時に、僕はとにかく「わくわくした」のだった。
人をわくわくさせるサービスから、新しい創造性を抽出し、きっと、どこかで役立てようと考えている。
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