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「帰国子女から見た日本の働き方①」こんなに違う!アメリカと日本での働き方

日本とアメリカの働き方

今回のテーマは「アメリカと日本での働き方の違い」です。

今、働き方改革で日本の働き方が変わりつつありますが、アメリカの働き方は一体どうなっているのでしょうか?帰国子女としてアメリカに留学していた経験のあるkarenさんに寄稿をお願いしました。

寄稿者 karenさん

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karenさん

プロフィール

日本の高校を卒業後アメリカの大学に進学。3年・ダブルメジャーで卒業後、日本に帰国。半年のフリーター生活を経て日本企業に就職。日本をもうちょっと住みやすい国にしたい。

ブログ:「ふぃ」を大切に

日本の高校を卒業し、アメリカの大学に進学した私にとってアメリカで働くことも選択肢の一つでした。そんな私が日本で就職することを選んだ理由の一つが、日本人として日本企業で日本独特の働き方を経験したいと思ったからです。

アメリカと日本では求職活動や働き方が大きく異なることを知った私は、日本で働くことを自ら経験するべく、現在は日系大手メーカーの営業として働いています。

今回はアメリカに行って知った日本特有の働き方やアメリカと日本の異なる働く制度について3回に渡って書かせていただきます!

第一弾は「求職活動におけるアメリカと日本の違い」です。

日本独特の総合職 採用

日本でよく聞く「総合職採用」。総合職として採用されると、異動だらけの営業に配属されることもあれば、人事や財務といった内勤に配属されることもあるというなんとも予想不可能な採用制度。

中途採用の場合こんなにざっくりとした求人募集は稀ですが、大学で勉強した内容と仕事内容がマッチしない  この新卒に対する総合職採用って実は日本特有なのです。

アメリカでは、新卒・中途に関わらず特定の職種に対して募集が行われます。

入社する前からどんな仕事を任されるかが決まっており、その仕事内容にマッチする人が応募することになっています。そのため大学名はあまり関係ないものの、大学で何を勉強し何の学位を取得したか・どんなインターンを経験しているかが選考時に重視されます。

個人的に私は日本の総合職採用はいいなと思っています。就職を機に、自分の予想していなかった職種になったことで意外とこの仕事が得意だった!なんて嬉しい発見があるかもしれないですもんね。

”その会社のエキスパート”に育てる日本企業

とあるアメリカ人の友人に日本の総合職採用について話したところ、

「日本で働くと、その会社のエキスパートにはなれるね。アメリカで働くとその会社ではなくて、特定分野のエキスパートになれるよ」と言われました。

確かに日本では会社内での部署異動も多く、営業をしていた人が人事部へといった異動があります。その分野に長けていなくても、未経験でも、異動ができるのは日本企業の特長です。

逆にアメリカでは大学の専攻が仕事に直接つながり、その後社内で全く異なる未経験分野への部署異動というのは基本的に難しいのが実態です。人事がやってみたくなったから人事に異動したい!といったところで「はいどうぞ!」と言ってくれることはなく、人事部に空きがでたら人事関連の職務経験がある人を中途で採用するのが自然な流れなのです。

見た目だって採用の判断材料?

日本とアメリカの働き方

アメリカで履歴書を記入した時に驚いたことが2つあります。1つは性別の記入欄がなかったこと。もう1つは写真の添付欄がなかったことです。これには「さすがアメリカ!」と思いました。

アメリカではあらゆる差別を避けるため、履歴書には性別や国籍の記載は不要となっている他、写真も応募段階では提出の必要がありません。

もちろん名前である程度性別の想像がついたりもしてしまいますが、書類選考の時点では見た目などといった要素で落とされることがないという訳です。これは多様性を大事にするアメリカらしく、とてもフェアな感じがしますよね。

日本では履歴書に性別の記載は必須のことが多く、未だに男・女の2択であることも多いのが現実です。また写真も必須なことが多いですが、「モデルに応募している訳でもないのだから写真はいらないのでは?」と思わずにはいられませんでした。特に採用の最終決定権を持っている方は男の人がまだまだ多いのが現実なので「顔採用されるのでは?」と心配してしまったり…。

結局最後は「顔採用するような会社はこちらから願い下げ!」と思うことで割り切り、日本人女子の多くが綺麗な証明写真を撮るためにお金を費やしている中、私は白い壁の前に立って友達のカメラで撮ってもらった写真を証明写真として使いました()。

 

日本独特の採用制度にもメリットはたくさんあり、どちらがいいかは一概には言えないと思います。

少なくとも私は、専攻と関係ない分野/職種にも応募できるというのを大きなメリットだと感じ、日本の化学メーカーを就職先に選びました(大学時の専攻は国際経営とアジア学です)

さて、いざ日本企業で働くことを選んだ私ですが、日本企業独特の制度については良し悪しがあるなと感じる場面も多々ありました。

第二弾ではそんな日本企業独特の制度についてアメリカの違いと絡めて書かせていただきます。

 

〜第二弾へ続く。

▶️帰国子女から見た日本の働き方②「特徴的な終身雇用と年功序列、飲みニケーション」

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日本の高校を卒業後アメリカの大学に進学。3年・ダブルメジャーで卒業後、日本に帰国。半年のフリーター生活を経て日本企業に就職。日本をもうちょっと住みやすい国にしたい。 ブログ:「ふぃ」を大切に

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