「ウーバーイーツ体験記③」シェアされるのはいったい誰だ?! ”がっつり3段”
序段、二段とシェアリング・エコノミー、その中でも”ウーバー・イーツ”というフードデリバリーサービスについて概要とメリットについてご紹介しました。今回はさらに深く、シェアリングエコノミーの矛盾についても考察していきます。
※ウーバーイーツ・シェアリングエコノミーの記事は4記事構成です。前回までの記事はこちら。
▶️【ウーバー・イーツの世界①】配達の担い手を「シェア」するサービス”ナニソレ序段”
▶️【何がすごいの?ウーバーイーツ②】パラレルキャリア活用と報酬の仕組み ”ソレイケ二段”
寄稿者 さがん よしふみさん
プロフィール
Life is Art.を旗印に「高齢者というメディア」を嗜む。バーテンダー、ライター、介護畑の運営サポート等、3足以上のわらじを履く。
日本最古?日替りマスター制度の【COMMON BAR SINGLES】と自転車タクシーレンタルスペース【京橋ベース・サンリンズ 】を運営中。
すごいや、ウーバー!
改めて、すごいや、ウーバー!と思って、なんとなく海外マーケットを少し調べてみると、そんなウーバーさんですら、業界最大手ではないのである。海外からまた別の企業が日本に進出する可能性は大いにあるし、日本の企業も絡んでしのぎを削る・・・そういう競争になっていくんだろうな。
「【無駄】【無理】自体を新しい技術とネットワークを活用して、打開策や伸びしろに換える」ことや、グローバル企業が「有限の資源をシェア・活用しようとして、新しいサービスを世に準備する」・・・その覚悟と真剣度は、ウーバー・イーツのドライバーをしてみるとソコココに感じる。
例えば、ウーバーのドライバー用アプリに対して思うことだ。UI(ユーザーインターフェイス)においても、とても感覚的で使い勝手が良い(私見)。
「どこに食べ物を取りにいくのか」が明示され、上手いことナビされる。
⇒到着したら商品の識別番号を読み上げて、店舗と確認する。⇒商品を手に入れたら、「どこに運ぶのか」が表示されて、ナビされる。良い意味で、「それだけが明確に示される」。従って、「それを完遂し、それを繰り返すことに集中できる」。そして、報酬も明確に示される。
「今回は少なかったなぁ。あ。次で、5回目だ!ボーナスがもらえる・・まであと・・・がんばろーーー!」と、モチベーションも管理されていくし、『働き蜂』としての動きが洗練されていく。
レッツ生産性の向上。レッツ動き方の改善。レッツより良い印象形成(あ、ドライバーさんは、店舗、そして配達を依頼した顧客からサービスの良し悪しをチェックされる対象でもあり、良い印象をもってもらう方がプラスが大きい仕組みでもある)である。
グローバル企業の本気により、今いる場所にモノが比較的すぐに届けられる生活が成立しているのだ。お金と技術、様々な根回しの数々を積むことで、世の中で宙に浮いて労働生産能力を少しずつ吸い寄せて具現化する新しい生活がそこにある。
さて。
これまで2回にわけて、『シェアリング・エコノミー』なる「社会の無駄を省き、持続可能な発展を維持する為の方策」についてウーバー・イーツを通して紹介させて頂いてきた。
そうさ。その通り、まったくもって、素晴らしいシステムであり、実際、個人的には恩恵にあずかっている。
そして、特に、医療や介護福祉現場における生産性向上・効率的なオペレーションの設定を意識していくことは急務でもあるので、その観点から、ドライバー経験はとても有益だと太鼓判を押すことができる。
仮にも15年以上社会福祉関連事業でごはんを食べてきた僕が、ウーバー・イーツを経験して感じた様々なことの中で、本当に伝えたいのは、実は、ココからなのです。
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