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【医療×働き方】民間企業に学ぶ!多様な働き方のできる病院の作り方

安倍首相が「今後の3年間の最大のチャレンジ」としている「働き方変革」。

医師や看護師をはじめ、医療の現場においても、これまでの働き方を見直す動きが活発化してきており、

今回第8回を迎える厚生労働省の「新たな医療の在り方を踏まえた医師・看護師等の働き方ビジョン検討会」が、昨日平成29年1月16日(月)に開催されました。

多様な働き方のできる病院をつくりたい!

大阪赤十字病院新生児・未熟児科副部長の坂本 晴⼦氏は認知症の親の介護をしながら勤務しているとのこと。

以下の資料が公開されてます。

「多様な働き⽅のできる病院をつくりたい 〜⼩児科・新⽣児科勤務医からの提⾔〜」

「まとめ」〜多様な働き⽅のできる病院をつくりたい〜

•⼥性医師が活躍できるための制度や取り組みは、男性医師にとっ ても有⽤である。

•多様な働き⽅を可能にすることで、⽇当直・オンコール・時間外 勤務を含めた医師の労働を、医師全員で⽀えていくことができる のではないか。病院での働き⽅の多様化を⾏政としてサポートし ていただきたい。

•新専⾨医制度の開始に伴って、医師の⼈事制度や病院ごとの医師 ⼊職数に変化が起こる可能性があり、注視する必要がある。

•医師の勤務状況について患者に理解してもらい、適切に医療を受 けるためにはどうすれば良いかを考えてもらう必要がある。

 

上記のように、私のまわりにでも、医療現場でも積極的に「多様な働き方」のできる職場づくりに取り組んでいるのですが、「制度」や「ルール」などのハード面が先行している傾向が強く感じます。

目をひく「制度」は人材採用にも効果的ですが、それが「見せかけ」になってしまうと、

「制度めっちゃアピールしてたのに使われへんやん。。。」 となり、すぐ辞めってしまっては意味がありません。

 

民間企業に学ぶ多様な働き方:サイボウズ株式会社

多様な働き方の取り組みで参考になる民間企業をご紹介!

サイボウズという会社では、多様なワークスタイルを取り入れることで、離職率を28%から4%まで下げた実績がある。

その取り組みはコチラ

(サイボウズの取り組みのまとめ)

【価値観】

・人事制度は成功事例がでてきて、初めて社員に浸透する

・トップダウンの制度ではうまくいかない(制度設計のプロセスを社員みんなで取り組むことが大事)

・「制度」が活きるのは、「風土」があってこそ!

・「100人いたら100通りの働き方」があっていい

・「社員の定着を目指す制度=社員を甘やかす制度」ではない

【取り組み】

・ライフスタイルの変化に合わせて働き方を選択できる『選択型人事制度』

(仕事を重視する人、仕事とプライベートを両立させたい人、家庭や社外の活動にも積極的に参加する人など)

・最長6年間の育児・介護休暇制度

・在宅勤務制度(会社に行かなくても働ける)

・ウルトラワーク(オリジナルの働き方を会社に提案できる)

・副業OK

・子連れ出勤制度(学童や保育に子どもが行きたがらない!)

・社員同士で議論を重ね人事制度を作れる!

・部活動支援(5人以上で部活ができて、部員一人当たり年間10,000円補助)

・仕事Bar(部署をまたぐ5名以上で真面目に仕事の話をする「場(Bar)」に、飲食費を1500円支援する)

・感動課の設置(社内イベントや研修、日々の業務を感動的にするための専任担当者を人事部に配置!幹事にピッタリ)

・育自分休暇制度(最長6年の転職・留学の出戻りOK!)

最後の「育自分休暇制度(出戻りOK)」は、離職率の高い医療現場、特に看護師さんにはとても効果的ではないでしょうか。

 

民間企業の取り組みに比べると、医療現場はまだまだこれから!

いろんな知識をミックスさせながら、ユニークなアイデアを出していく、「多様な働き方のできる職場づくり」への切り替えが、組織の成長につながるのではないでしょうか?

 

 

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キャリアアドバイザー 中西 信雄

キャリアアドバイザー 中西 信雄

創業者一般社団法人ワーシャル
(プロフィール) 元上場企業のキャリアコンサルタントとして、技術系から医療系人材まで約5000人のキャリア相談及び、法人採用サポートに従事。現在は、”旅する人事”として全国の中小企業を訪問しながら、地域で働く魅力を発信中。複数社の人事採用アドバイザーとして、地域課題解決型研修を企画し、個人・企業・社会の三方良しの職場づくりに取り組んでいる。

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