他人に流され過ぎない!”自分軸”を探す方法「アソビジョン・クエスト」
目次
他者に流されず、良い意味で自分なりのポリシーやビジョンを持つためにはどうすれば良いのでしょうか?自分軸構築法として「アソビジョン・クエスト」というものがあります。
他者の人生の一部が簡単に覗ける時代
SNSで他者の人生の一部が簡単に、自宅でスマホで覗けるようになった昨今、インフルエンサーの考え方や生き方に憧れる人が増えているといわれています。
若者にとって、現実世界の身の回りにはこれといって将来のなりたい姿を体現する大人がいません。
しかし、一度スマホでネットやSNSを見れば、色々なインフルエンサーが刺激的な内容を情報発信しています。それだけではなく、自身の友人・知人もSNSでキラキラした文章や写真を投稿していることもあります。
一方で、私たちの生活は、地味で普通、淡々と当たり前のことを当たり前にこなしていく作業です。
特にこれといってSNSに投稿するような事は無いと悩む人も増えているように感じます。
そこで、自分もどこかのインフルエンサーのように「何者かにならなければ!」と思い、何かに没頭しようとする人が一定数出現します。
しかし、本来、自然体で普通に生きていることが心地よいと思っていた人が「何者かにならなければ!」と思い立ち、人と少し違うことをしても、違和感を感じてしまうかもしれません。「そもそも、自分は一体何がしたいのだろうか?」と悩んでしまうかもしれません。
いくら頑張ったところでインフルエンサーのような他人にはなれないものです。
自分軸を持つことが重要
自分の軸を持っている人がインフルエンサーとして考え方や生き方を広めているのであって、インフルエンサーの真似をしても、それはあくまで他人軸である、という矛盾に気付く段階が誰しもあると思います。
逆に、自分らしく生きている結果インフルエンサーになる、ということはあるかもしれません。
よって、インフルエンサーやネットで観る人々の真似をするのではなく、あくまで自分らしく生きていくために、自分軸を構築し、自分らしく生きていくことが重要になります。
「自分軸」ってなに?
「自分軸とはなにか?」
次はそこで悩むことになる場合も多いようです。
大体の日本人は、自分のことを「中流階級の、普通の世間的常識を持った人間」と定義しているので、自分らしさや自分軸を持つということに馴染みがありません。
これが私!と欧米人のように自身を主張することにはすごく抵抗がありますよね。
そこで、自分軸を見つける方法を探してみました。
この方法は、筆者にも確かに当てはまり、自身が沢山人の悩みを聞いてきた経験からも確かだと思える方法です。
アソビジョン・クエスト(遊びの感動根源探求ツール)
『アソビジョン・クエスト』という方法論があります。
旧来は自分軸を探す方法としては、コーチングやカウンセリングなどを受け ことが一般的とされています。しかし、なかなか一般の人がコーチングやカウンセリングを気軽に受ける事は普通ではありません。(今後は普及していくかもしれませんが)。
そこでアソビジョン・クエストという方法で自ら自分軸を探ると言うことができます。しかもすごく簡単です。
この方法は、子供のときに熱中していたことを元に自分軸を見つけていく方法です。
誰しも子供のころ、遊びをするときに他人の目など気にせず、やりたいことをやりたいだけやっていたものです。それは自分が本当にやりたいことだからという純粋な自分軸に根付いた動機なのだそうです。
「小さい頃に好きな遊びは何でしたか?」
「鬼ごっこです」
「学生時代は何に夢中でしたか?」
「剣道部に所属して部活動を一生懸命やっていました」
「では、会社での今の仕事の面白さは何ですか?」
「リーダーシップを発揮して、いろいろなメンバーを適材適所で生かせるところです」
「では、それらの共通点を探してみましょう」
「そうか、自分は意外と“人を仕切る”のが得意だったんだ!」一部引用)https://jinjibu.jp/article/detl/keyperson/1544/2/
このように、小さい頃に好きな遊びから、自分の好きなことを抽象度を上げて現在の仕事に捉え直し、活用していくための方法です。
ステップ1、熱中した遊びの洗い出し
下の各時期に熱中した遊びを書き出していきます。思い出しにくいようであれば、他者とブレインストーミングの要領で自由に話しあってみます。
複数、思い付くだけ挙げ、その中で特に思い入れの深いものをピックアップします。
- 幼少期(12歳まで)
- 青春期(13〜18歳まで)
- 成人期(19歳以上)
ステップ2、なぜその遊びに熱中していたのか考える
熱中していた遊びの何に夢中になっていたのか、以下の2つを考慮して考えます。
- プルチック感情の輪
- 5W1H(who 、where、when、what、why、how)
遊びに伴う感情と環境を分析していき、より根源的な自分の欲求を深掘りしていくイメージです。
ステップ3、わたしの遊びの感動根源をひとことで表す
例えば、論文の中では、
- 幼少期:CM作り(友達とテレビCMのようなものを勝手に作って話していた)
- 青春期:ポエム
- 成人期:友達と話すこと
が好きな遊びだった人の例が出ています。
その人は自分の遊びの感動根源を以下のように一言で表しています。
感じていることを表現し、ときには認め合うこと。その過程で整理すること。
このように自分の好きだった遊びを、抽象度を上げて本質のみ抽出し、一言で表現してみましょう。
ステップ4、現在の仕事に活かす
じつは、自分の今の現状に不満を抱いている人でも「すでになりたい姿になっている」と解釈することもできます。
人生は選択の連続です。
過去の自分が、その時の最適解を選択し続けた結果、なりたい姿になっているのが現在の自分である、という考え方です。
その考え方でいくと、現在あなたが今選んでいる職業は、かなりあなたと相性が良いはずなのです。
先ほど考えた一言で、自分の現在やっている仕事の中でこれだと思うものはないか一度考えてみます。
まとめ
他者のことを知ることが簡単にできる今だからこそ、逆に自分のことをより深く知ることが重要になります。
自分のことは自分が意外とよくわからないものですが、上述の「アソビジョン・クエスト」で簡単に自身のルーツともいえる好き・楽しいという喜びを伴う行為を見つけることができます。
自身が幼少期や青春期に熱中していた遊びを思い返してみると、そこに自分の現在の仕事の楽しみや喜びが隠されているかもしれません。
ぜひ一度、自分の過去を振り返って感情が動くアソビの場面を思い返してみてください。
(※より詳しく知りたい方へ:参考文献)http://lab.sdm.keio.ac.jp/maeno/papers/2017_Asovision_Quest_kunitomo.pdf
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