2ステップで即解決!「やりたいことがない」「物事が継続できない」人のための心理学
目次
- やりたいことが見つからない
- 物事が継続できない
そういった悩みはありませんか?
また、日常生活で特にこれといって不満なことはないけど、
- 没頭(熱中)できるものがない
と悩んでいる人も多いと思います。
2008年時点でネット上に約13億5000万件以上の記事が溢れている中、今回この記事を見つけたあなたはラッキーです。
現代病ともいえる、これらの悩みを一挙に解決する方法をご紹介します。
価値観と好きと強みを知る
結論から述べると、2ステッブでこれらの悩みは無くなります。
- ステップ1.自分の①価値観②好き③強みをきちんと把握すること
- ステップ2.上の3つが重なる場所でなんらかの活動をしてみること
です。
早速、詳しく解説していきます。
あなたの価値観は?
価値観とは、”何に価値を感じるか?”ということです。
当たり前ですが、人によって価値観は全く異なります。
人間関係を第一に考えている人、見栄とか世間体をどうしても考えてしまう人、自分の利益だけを優先したい人…
勉強することが大切だと考えている人。いやいや、成長することこそが生きている意味だよ、という人もいて当然ですよね。
ほんと〜〜に様々な価値観があります。
ドイツの心理学者シュプランガーは、
- 経済
- 理論
- 審美
- 宗教
- 権力
- 社会
のうち、どれに価値や目標を置いているかを6つに分類する「価値類型論」を説きました。
価値観そのものは80個以上もあるとされ(諸説あり)、人によって大切だと思う価値の順位が全然違います。
そして、人は誰しも、自分が本当に大切だと思っていることには膨大な労力とコスト(時間やお金、精神力)を掛けています。
これは、「今すでに」という意味を含めて「掛けています」と過去形で書きました。
どういうことでしょうか?
価値観とはいわば「基準」のことです。
人はなんでも価値観(基準)に基づいて物事を選択せざるを得ないのですが、普通に生きていれば、人生では様々な岐路に立たされます。
すでに、あなたは、あなたの価値観に従って今まで人生での大きな選択を行っています。
例えば、私が理学療法士としての資格を取るべく3年も学校に行って勉強したのは、私の中に人との関わりが大切だと思う価値観が上位にあったからに他なりません。
当然、当時は全く何も考えていないのですが、実は無意識に私は価値観に操作されていたということです。
それくらい価値観の力は超強大なものです。
今、ブログラミングをした方が良い、資格を取った方が良いなど、色々とSNSなどで言われていますが、自分の価値観に合ったものでなければ、コスト(時間やお金、体力、精神力など)を払うのが馬鹿らしく感じてしまうのが人間です。
いくら頭(意識)で納得させようとしても、です。
なぜ、世間の夫はいつも、いくら言っても靴下を洗濯カゴに入れることができないのか?
残念ながら、それに価値を感じていないから…なのです。
結論として、本当に価値を感じていないことは続けることもできず、成果も出ない場合がほとんどでしょう。
だから、読者の皆様には、「石の上に3年論者」、もしくは「とりあえずやってみろ論者」は、今後、スルーして頂きたいと私はお願いしておきます。
私のように、人との繋がりや対話を価値として感じる人が「工場でひたすらベルトコンベアーに向き合い、誰とも話さずに1日を過ごして、流れ作業をとりあえず3年間やってみろ」ということが言われているのが、今の社会の”普通”です。
こんなことをしたら、ほぼ確実に私はうつ症状に悩まされるでしょう。
うつ病、不安障害、統合失調症などの精神疾患により医療機関に掛かっている人は、近年大幅に増えており、平成29年で400万人いるとされています。(厚労省HPより)
多くの人は物理的な身の危険には敏感ですが、精神的な危険の認知はできていないのが現状ではないでしょうか。
社会が悪い、周りが悪いというのではなく、最低限、メンタル面でも自分の身は自分で守れるようにしておくべきだと私は考えます。
なんでもとりあえずやってみるのではなく、まずは自分の価値観がどうなっているのか?自分の胸に手を当てて問うてみることが先決です。
特に今の時代は情報、選択肢、物が溢れているので、自分が本当に必要なもの、自分の人生を真に豊かにしてくれるものはなんなのか?
しっかりと理解しておかなければなりません。
ただ、外部から無限に流れてくる刺激に反応しているだけの人生になってしまうと、人生の充実度=幸福度は低くなってしまって当前です。
自分が人生で”大切にして生きていきたいもの”を決めておくこと。
それを軸とし、判断基準として物事を選択していくこと。
これが、これからの時代にめ〜ちゃくちゃ大切です。
言うまでもありませんが、人によって「豊かな人生」は違うものです。
人に囲まれているのが幸せだと感じる人もいれば、競争に勝ち、富と権力を得ることが生きがいだと感じる人もいる。どれが良い悪いもありません。
田舎で家族と細々、のんびりゆっくり暮らしたい人が、高収入の外資系企業でノルマに追われて毎日を過ごしても、決して豊かな人生だとは思えないでしょう。
自分の価値観をきちんと定めることは、お金に換算すると数億円以上の価値があるといっても過言ではないと考えています。(実際にはお金で換算できないほどの価値があるでしょう。)
今まであなたが過去に取ってきた選択肢を振り返り、何が自分を裏で操作していのか?振り返ってみることで、価値観は徐々に明確になります。
最後に聞かせてください。
”あなたが人生で大切にしているものはなんですか?”
それに自分のあらゆるリソース(資源)を注ぐことが、人生の充実であり、幸せで豊かであるということです。
あなたの好きなことは?
好きなことはなんですか?と突然聞かれても即答するのは難しいかも知れません。
ちなみに、うちには小学生の子供がいますが、子供たちは即答できますよ。
なぜ私を含む大人は出来ないのでしょうか?
見栄や世間体、お金を無意識に考慮する為だと思っています。
40歳のおじさんが「僕は、3度の飯よりも滑り台を滑ることが大好きです。」とは言えないのが「大人」なのです。
これらの邪魔なバリアを取り去るために、少しだけ考え方を変えてみましょう。
好きの種類
まず、好きには2種類あります。
ひとつは単純な快楽を指すものです。
これは”ヘドニア”と呼ばれます。
ジャンクだけど美味しいフライドポテト!みたいなイメージです。
もうひとつは、”ユーダイモニア”と呼ばれるものです。
こちらは充実感を伴う快楽のことです。
高校の時、部活で毎日夜遅くまで練習して、サッカーの試合で優勝した、という快楽を伴う経験がユーダイモニアです。
2つをバランスよく生活の中に取り入れる状態が理想的だとされています。
好きなことをする、というと何か抵抗があるような、後ろめたい感じがする人もいると思いますが、上述のユーダイモニア(充実感を伴う快楽)はすごく健全なものですよね。社会的にも大歓迎なはずのものです。
要はヘドニアとユーダイモニアのバランスが悪いと不健康な感じがするだけで、好きなことをするというのは、本来すごく健全なことです。
人は好きなことでなければ夢中にはなれません。好きなことをしてる人の集中力は本当にすごいのです。
私は”バカボンド”という漫画が大好きですが、あれだけ極上に質の高い作品を、作者がイヤイヤ描いているなんてことは絶対に考えられないですよね。
実際、幸福学の研究では、前向きな人は生産性が1.3倍、創造力(≒問題解決力)が3倍になると言われています。
何をしても、必ずいつか何かしらの問題にぶち当たります。
その時、好きなことでなければ解決策が思い付かず、辞めてしまう可能性は高くなることは容易に想像が付きます。
多くの人は、
”好きなことを教えて下さい”
と言うと、
”YouTubeで、かわいいわんちゃんの動画を見ることです。”
など、ヘドニアにカテゴライズされる回答が返ってきます。
これは、好きなことの中に充実感を伴うものがあることを知らないからです。
知らないことは答えることができませんし、考えることもできませんよね。
少し聞き方を変えて”どんなことをしているときに充実感を感じますか?”と聞くと、ユーダイモニアにカテゴライズされる好きの答えが導かれるでしょう。
さて、あなたは、どんなことをしているときに充実感を感じますか?
充実感を感じ、多少の苦しいことがあっても根気よく頑張れるものが、誰しも1つや2つは過去にあったはずです。
ぜひ、好きな事で大きな成果を出すべく、思い出してみて下さいね。
あなたの強みは?
ポジティブ心理学では、それまで心理学が扱ってこなかった「幸せな人たち」に注目し、幸せな人たちと不幸な人たちとの違いを調べました。その中の一つが、「幸せな人は自分の強みを知っていて、それを使っている」ということでした。
幸せの研究では、「成功したからといって必ずしも幸せではない」ことがわかっていますが、興味深いことには「自分の強みを知り、活用している人は、幸せでもあり成功もしやすい」ということです。
当然といえば当然ですよね。世間でそう言われていないのが不思議なくらいです。
強みを見つけるには、各種診断テストをこっそりと受講してしまのが一番かもしれません。(オンラインでも受講可能です。)
有名なところでは、米ギャロップ社提供、全世界で2400万人以上が受講した”ストレングスファインダー(クリフトンストレングス)”があります。34個の資質の組み合わせで自分の強みの発揮の仕方が明確になる、とても優れたツールです。
強みに関して、よくある勘違いが、スキルを強みだと思っている人が多いことです。たぶん、9割くらいの人はそう思っています。
例えば、私は理学療法士として10年働いています。
「私の強みはリハビリです!患者に寄り添った適切なリハビリプログラムを立案し、提供できます!」というのは強みではなく、スキルです。
強みはもっと抽象的なものです。
ストレングスファインダーでは、
- 着想
- 内省
- 競争心
- 適応性
- 共感性
などの資質が強みとされています。
強みとは、無意識に繰り返される反応のことを指します。
例えば、私のストレングスファインダーのトップ5の資質は以下の通りです。
私は、よく外見で”ボーッとしている”と言われます。(実は、少し傷つきます。)
これは内省の資質がある人の特徴です。
何かを”着想”し、頭の中で”内省する(深く考え込む)”ことを無意識にしているので、外から見るとボーッとしているように見えるだけ、なのです。
これが私の才能です。(注:もちろんボーッとしていることではなく、何かを思いつくことと、深く考えることが、ですよ!)
それぞれの資質は組み合わされて表出されます。どれかが一つだけの資質が単体で発揮されるわけではなく、それぞれに微妙に影響しあっています。
私の場合は、『個別化』された情報を『収集』し、組み合わせて新しいアイデアを生み出し『着想』、実行した後に『内省』してアイデアの質を上げていくような仕事が向いているのかなぁ…?という感じです。企画とかでしょうか。
どんな仕事に向いてそうか、前後に並べ変えたり、組み合わせを色々と考えてみると、具体的に仕事を選ぶときに参考にできるようになります。
「価値観×好き×強み」が重なる部分にあなたの”熱中”と”幸せ”はある
さて、上の3つの問いに答えて頂けたでしょうか?
1つだけ、あるいは2つだけでは足りません。
価値観が合致していても、強みが充分に発揮できなければ「なぜかモヤモヤする…」という状態になります。
必ず3つ全てを明確にします。
- meaning(意義=価値感)
- strength(強み)
- pleasure(楽しみ=好きなこと)
この3つが重なる場所に、日常の退屈をこなごなに粉砕し、あなたを心から熱中・熱狂させ、人生を豊かに充実させる財宝が眠っています。
”なにか物足りない”と感じている人は、これらの3つの要素を自分で認識できていない場合が非常に多いです。
これは、真にあなたが輝ける力を眠らせている状態です。それは物足りなく感じるはずです。
SNSで無限に流れる最新の情報にも、最新の家電やグッズにも、きっとあなたが本当に求めるものはありません。
あなたが今、本当に求めているものは”自分の中”にしかないのです。
「自分を深く知ること」それが現代を存分に楽しみ、自分らしく幸せに生きる秘訣だと私は強く信じています。
コメント
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